脂漏性皮膚炎にはシャンプーを変えてベタベタ頭皮とお別れしよう
頭のかゆみはガマンできません。
気を付けていてもいつの間にかボリボリ掻いてしまっています。
乾性フケの方は、頭を掻くと細かいフケがパラパラ落ちてきますが、パタパタはたけば何とかなります。
それでも、フケが落ちている姿や慌ててはたいている姿を見られるとちょっと恥ずかしいですね。
脂性フケの方は、頭を掻くと少し大きめのフケがボロボロと落ちてきます。
黒っぽい洋服を着ていると、かなり目立つ大き目のフケです。
フケに気付いて慌ててパタパタはたくと、洋服の縫い目に入り込んで逆に取れなくなってしまいます。
乾性フケの方も脂性フケの方も、多分健康な頭皮の方よりは毎日念入りに頭を洗っているのではないでしょうか。
それなのに、フケのせいで不潔に見られるなんて、かなり残念な気持ちになります。
特に頭皮の病気と言われる脂漏性皮膚炎は、乾性フケも脂性フケ両方の要素を持っており、さらに頭皮に赤みを帯びてきますので、目立ってしまいます。
フケはパラパラ落ちるし、髪の毛に大きなフケがこびりつくこともあります。
頭皮がかゆいからと言って、そっと指先で掻いたら皮脂の過剰な分泌によってベタベタ頭皮となっています。
ベタベタ頭皮にギトギト髪の毛、指で触ると指までベタベタ。
そんな脂漏性皮膚炎は、頭の皮膚の病気です。
症状が軽い内は頭皮の赤みは目立ちませんし、フケが出る、かゆみがある、と言っても所詮それ位と考えてしまいます。
本来、皮膚科を受診して専門のドクターに診察してもらう事をおススメしますが、どうしても病院を受診する暇も、気持ちも持てない方に、ご自分でできる対処法をご紹介したいと思います。
脂漏性皮膚炎の原因を知りシャンプーの選び方を見直してみる
皮脂が過剰に分泌されることにより、皮膚に湿疹などの炎症を起こしてしまうのが脂漏性皮膚炎という病気です。
特に皮脂の分泌量が多い頭皮や顔に起こりやすいと言われています。
その症状は、皮膚の赤みや大きなフケのかたまり、ガマンできないかゆみがあり、皮膚に炎症が見られます。
その原因は、皮脂をエサとして繁殖するカビの一種でもあるマラセチア菌とされています。
頭を洗わない事により皮脂が多くなりすぎていたり、逆に洗い過ぎによって必要な皮脂まで流され頭皮が乾燥してしまい、それを補おうと皮脂が過剰に分泌されることがあります。
この様に皮脂が過剰に頭皮に残っている事によって、マラセチア菌が好む頭皮環境となってしまい異常に繁殖してしまいます。
マラセチア菌は皮脂が多い環境を好みますので、皮脂の量を正常に保つ様な正しいシャンプーを行いましょう。
シャンプーの仕方も大切ですが、その前に肌に合うシャンプーを選ぶことで、さらなる頭皮の環境悪化を防ぐことが出来ます。
脂漏性皮膚炎を悪化させないためには、頭皮に優しく、マラセチア菌の殺菌までしてくれるシャンプーを選ぶことが大切です。
脂漏性皮膚炎はシャンプーを変えただけでは治らない?
脂漏性皮膚炎は皮膚の病気です。
これまでは、皮膚科に通って診察してもらったのになかなか改善しないという事も多く、皮膚科も脂漏性皮膚炎は改善が難しいと言われていました。
しかし、現代医療の発達によって脂漏性皮膚炎は治らない病気ではなくなってきました。
脂漏性皮膚炎の原因の一つはマラセチア菌ですが、その他にもさまざまな病気の合併症でも起こります。
原因を知る事は改善の方法を知る事になり、自分に合った対処方法も見つける事が出来ます。
まずは、自分がどの病気で脂漏性皮膚炎になっているのかを知る事がとても大切です。
この様な事をふまえると、シャンプーだけで脂漏性皮膚炎を改善するのは難しいと考えられます。
しかし、シャンプーを肌に合った優しいものに変える事で悪化を軽減するには有効であると考えられます。
脂漏性皮膚炎は、炎症を起こすことがあり外部刺激に弱くかゆみを起こしてしまいます。
皮膚科を受診すると、かゆがひどい場合にはステロイド剤が処方されますが、それと同時に真菌を殺菌するニゾラールローションなどが処方されます。
かゆみがひどい場合は、ステロイド剤が有効ですが、強い薬なので長期に使用するのは避けた方が無難です。
ニゾラールローション(顔の場合はニゾラールクリーム等)はその効果に即効性は有りませんが、使い続ける事で効果を発揮すると言われています。
しかし、この2種類のお薬は皮膚科のドクターの診察を受け処方箋を掻いてもらう事で初めて購入できるお薬です。
病院へ行く事の出来ない方や、病院を敬遠されている方にとっては手に入れる事は難しいお薬です。
そういった方は、脂漏性皮膚炎に効果のあるニゾラールローションに似た市販薬を試してみても良いかもしれませんね。
抗真菌薬 | 市販薬名称 |
---|---|
ミコナゾール | 【第2類医薬品】ダマリンL液 20ml 大正製薬 |
ミコナゾール | 【第2類医薬品】ダマリンS液 15ml 大正製薬 |
オキシコナゾール | 【第2類医薬品】タムチンキパウダーインジェル 15g |
クロトリマゾール | 【第2類医薬品】ピロエースW液 25mL |
ラノコナゾール | 【第2類医薬品】ピロエースEXクリーム 15g |
ラノコナゾール | 【第2類医薬品】ピロエースZ液 15ml |
ビホナゾール | 【第2類医薬品】キョータップLXクリーム 30g |
また、ニゾラールローションやニゾラールクリーム、シャンプーなどは海外製であれば手に入れる事ができます。
ただし、海外製は日本での使用が認められてはいない為、副作用などの保証は一切ありませんので、注意して使用しなければなりません。
海外製の個人輸入は『オオサカ堂』さんがお安く手に入れられます。
注文後の納品日数は輸入品のため長く設定されていますのでご注意ください。
商品名 | 個数 | 価格 |
---|---|---|
ニゾラルクリーム(NizoralCream)2%【30g】 | 1本 | 1,796円 |
2本 | 3,026円 | |
ファンギノックスソリューション(FunginoxSolution)2%【25mL】 | 1本 | 2,046円 |
2+1本 | 4,093円 | |
ニゾラール/ニゾラルシャンプー(NizoralShampoo)2%【100mL】 | 1本 | 1,219円 |
2本 | 2,362円 | |
4本 | 4,561円 |
まずは、日本で販売されている市販薬を試してみて、効果が見られないときは海外製を考えてみても良いかもしれません。
脂漏性皮膚炎にはシャンプーを変える事と生活習慣を変える事
生活のリズムを正しくしよう
睡眠不足や遅くまで起きている行為は、肌に負担を与え肌コンディションを乱れさせます。
乱れたコンディションが原因で皮脂が過剰に分泌される事がありますので、肌の入れ替わる時間帯と言われる22時から4時までの間の2時間はしっかり睡眠を取る様にしましょう。
食生活を整えましょう
ケーキやお菓子と言った甘い食べ物や欧米食とのような脂肪分の多い食事は皮脂の分泌を増やしてしまいます。
和食の様な脂肪分が少なくバランスの良い食事を心がけましょう。
食生活は急に変えるとストレスになる事もありますので、少しずつでも1品でも変えてみる事が大切です。
ストレス解消法を見つけましょう
過度のストレスは体の免疫力を落としてしまい、脂漏性皮膚炎を悪化させてしまう事が考えられます。
ストレスを受けない生活は今の社会では難しいので、ストレスを少しでも発散できるものを探してみましょう。
とりあえずとしておススメするのは軽い運動ですね。まずは軽めのウォーキングから始めてみるのも良いですね。
また、趣味を持って好きな時間を過ごす事もかなり良いですね。
紫外線は出来るだけ避けましょう
意外に忘れがちですが、頭のてっぺんは紫外線をもろに受けています。
顔や手足は紫外線対策しているのに、頭は全くしない方が多くいます。
紫外線は肌への刺激となりますので、脂漏性皮膚炎の方は帽子や日傘などで紫外線から頭皮を守りましょう。
脂漏性皮膚炎には脂漏性皮膚炎のシャンプーを試してみる
ドラッグストアやスーパーなどで販売されている市販のシャンプーは、脂漏性皮膚炎のために開発されたシャンプーではありません。
なので、改善や抑制を期待する事は難しいかもしれません。
時にピッタリ肌に合って、みるみる効果が出た!なんて事もあるかもしれませんが、何本シャンプーを購入したら出会えるのか分かりませんね。
ならば薬用シャンプーってどうなんでしょう。
良く聞くのは『価格が高い』というお話ですが、市販されている普通のシャンプーに比べたら確かに高いです。
普通のシャンプーは500円もあれば買えますが、薬用シャンプーは2,000円~5,000円するものまであります。
それは、薬用シャンプーがある目的の為に開発されているからです。
とは言っても、その目的は、薄毛、フケ症、ニオイ、白髪など、様々なものに特化しています。
その中でも、脂漏性皮膚炎に特化した薬用シャンプーがあります。
それが【カダソン】 です。
皮膚科の医師監修なので、その効果は期待できると思いませんか?
確かにお値段は安く有りませんが、もし脂漏性皮膚炎に長くお悩みなら試してみる価値はあると思いますよ。
最後に
今回は脂漏性皮膚炎にシャンプーはどういった関係性を持っているのかをご紹介しました。
シャンプーは市販されている安価なものだと、脂漏性皮膚炎を悪化させてしまう可能性があります。
それならと肌に優しいアミノ酸系シャンプーを探しても良し、価格は高いけど効果が期待できる薬用シャンプーを試しても良し、何もしないよりは全然良いですね。
脂漏性皮膚炎は自然治癒は望めませんので、シャンプーを変える、市販薬を試してみる、個人輸入した塗り薬を試してみる、病院に行く、なんでもいいですので何かする事が大切ですね。
フケやかゆみは改善できる可能性が高いですので、少しでも早く対策を実践してみて下さいね。