髪の生え際に脂漏性皮膚炎!?まずはシャンプーの仕方を見直し
ギトギトという擬音がピッタリの脂性。
朝起きて寝ている間にかいた汗をしっかり洗顔、さっぱりして家を出掛けたはずなのに、お昼を迎える前にすでに顔はテカテカ。
そのまま放置して、お昼ご飯を無事に終え、15時位になるとテカテカだった顔は濁りを見せギトギトになってる。
ここまで来ると汗ふきシートでふき取るか、トイレで顔を洗わないと顔を触る事もで無い位ベトベトに変化。
脂性だとは思うけど病気ではない、ちょっとひどいなと思う位。
それをそのまま放置し続けても全く問題ない方は多くいます。
しかし、その中でいつの間にか脂性だけの問題で無くなる場合があります。
ギトギトなだけであれば洗ったり拭いたりすればその場はしのげます。
そこに、かゆみが少しずつ現れ、ピリピリした痛みも現れ、赤みも現れだしたら要注意です。
ギトギトした脂性が顔に出るのは皮脂を分泌する皮脂腺が顔のTゾーンには多く存在しているからです。
そして、その皮脂腺が顔よりさらに多く存在しているのが頭であり頭皮です。
頭皮は非常に弱い皮膚です。
頭皮は弱い皮膚ですが髪の毛に守られているので安心と思われがちでもあります。
しかし、頭皮のバリア機能を維持しているのは頭皮に多くある皮脂腺から分泌される皮脂のおかげです。
適量に分泌された皮脂が頭皮のバリア機能を維持し、紫外線などの外的要因や乾燥などによる頭皮の水分量を失う内的要因などから頭皮を守ってくれる役割を担っています。
脂性の方はこの皮脂の量が少々多めに分泌されてしまっているので、頭皮がベタベタしたり髪の毛がギトギトしたりすることもあります。
頭皮はどこよりも皮脂腺が多いので、脂性の方がこういった状態になるのはそんなに珍しい事ではありません。
そして、健康な頭皮であれば頭皮がベトベトするくらいで何ら問題はありません。
ただし、健康でない頭皮の場合は要注意です。
先程までは、かゆみ、ピリピリした痛み、赤みまででしたが、これに赤みの表面にフケの集合体みたいな皮膚が発生したら、それは脂漏性皮膚炎という皮膚の病気です。
この脂漏性皮膚炎は皮脂の分泌が過剰になる事で発症すると言われています。
直接的に皮脂が関係しているのではなく、皮脂をエサにして生きる真菌と呼ばれるカビの一種が関係しています。
皮脂をエサにして生きる真菌の中で、脂漏性皮膚炎の発症に大きく関与していると考えられているのがマラセチア菌です。
そしてマラセチア菌は皮脂を食べ分解して脂肪酸を排出する、そしてその脂肪酸が頭皮に炎症を起こすといった流れです。
この炎症が脂漏性皮膚炎の始まりであり、目に見える赤みの元となります。
そんなマラセチア菌は、エサとなる皮脂の分泌量に比例して増加減少します。
ここから言える事は、マラセチア菌の排出する脂肪酸を増やさない様に、マラセチア菌を適量にする必要がある。
マラセチア菌を適量に保つには皮脂の分泌量を正常にする必要がある。
これは長い目で見た時の最善策ですが、現在発症してしまったかもしれない頭皮の赤みに対抗するには時間との勝負です。
短期間で効果が現れないといけない時にまずやるべきことと言えば「シャンプーの仕方の見直し」です。
できれば同時にシャンプー剤を変えてみるのがベストだと思います。
脂漏性皮膚炎にはシャンプー剤の変更とシャンプーの仕方を見直し
脂漏性皮膚炎かも!?と思われる症状では頭皮に赤みが現れる事があります。
そして非常に多く赤みが現れるのが髪の毛の生え際です。
特に耳の後ろ、首の後ろ、もみあげといった正面からでは見えにくい所に多く見られます。
その原因と思われるのがシャンプーのすすぎ残しです。
フケやかゆみが多い方はシャンプーをたっぷり使って頭皮の汚れを徹底的に洗い流そうとします。
髪の毛のギトギトや頭皮のベタつきは洗浄力の強いシャンプーで洗い流してしまえばサッパリできます。
その時どうしてもシャンプーの量が多くなり、すすぎが甘くシャンプー剤が頭皮に残ったままになってしまいます。
ドラッグストアなどの市販されている安価なシャンプーは、香りも良く洗浄力も強く洗い上がりは最高です。
しかし、市販のシャンプーはすすぎ残しが無いようにするには、すすぎ時間は約5分以上必要と言われています。
5分を短いと感じる方はどれくらいいるのでしょう?
すすぎを5分できる女性はそこそこ多いとは思いますが、男性で5分間もすすぎをできる方はほとんどいないでしょう。
女性は髪の毛の長い方が多いので、すすぎの大切さをご存じの方も多くいます。
しかし、男性の場合、少数のロン毛の方を除外したとして、短い髪の毛の方がほとんどだと思います。
髪の毛が短くなればなるほどすすぎの時間は短くなりがちです。
すすぎで勘違いしてしまいがちなのが、シャンプー剤で発生した泡が流れたらすすぎ完了としてしまう所です。
本来、すすぎは泡が消えたとしても、シャンプー剤に含まれる界面活性剤などの成分は流れ落ちていない事がほとんどです。
そして、頭頂部からすすぎ、前頭部をすすぎ、側頭部、後頭部とすすいでいくと目視できない側頭部と後頭部はどうしてもすすぎが短い時間で終わってしまいます。
短い時間で終わってしまうとどうしてもシャンプー剤は流れ落ちきれません。
そのシャンプー剤のすすぎ残しが、側頭部(耳の後ろ)や高等部(首の後ろ)に残ってしまい、シャンプー剤の成分で炎症を起こしてしまう事が多くあります。
これを避けるには、まずやるべき事として「シャンプーの仕方を見直す」事が大切です。
プロが教える!シャンプーテクニック Vol.1 -「正しいプレーンリンス(すすぎ方)〜シャンプー&頭皮ケアリフトマッサージ」 [ Of HAIR × Ofcosmetics ]
シャンプーの始め方からすすぎ方までしっかり説明されている良い動画ですね。
髪の毛の長さに関係なくしっかりすすがないといけません。
まずシャンプーの仕方を見直してみて頭皮の赤みが治まるかを観察してみましょう。
すすぎがうまくできているのに、赤みがすこしずつ悪化している様なら次の段階に進んでみましょう。
シャンプーの仕方を見直したらシャンプーも変えてみる
本当は、シャンプーの仕方を見直すと同時にシャンプー剤も変えてみると反応は速いです。
頭皮のトラブルはそのほとんどがシャンプー剤が影響しています。
シャンプーには色々な成分が混合されているので、肌に合わない事は多くあり、自分にピッタリ合うものを探すのは意外に大変です。
そこで安価なシャンプーでも薬用シャンプーはあります。と言う事でコチラはいかがでしょう。
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昔はポマードで有名だった柳屋さんが販売している薬用シャンプーです。
試してみるなら、薬用シャンプーであれば安価なものでも良いですね。
脂漏性皮膚炎の症状と判断できるなら、ドラッグストア等で購入できる市販薬を試してみても良いかもです。
脂漏性皮膚炎にはニゾラールローション2%が病院では処方されますが、同じ成分を持った市販薬はありません。
しかし、同じような系統の市販薬は存在していますので参考にしてみて下さい。
私が一番おススメしているのは、持田ヘルスケア コラージュフルフル スカルプシャンプー です。
医療用医薬品メーカーの持田製薬さんのグループ会社が製造販売しているという安心感は格別です。
そして「日本初の抗カビ成分配合のシャンプー」です。
脂漏性皮膚炎には抗カビ成分が無いと何の効力もありませんので、脂漏性皮膚炎と判断できる場合はベストチョイスなシャンプーです。
詳細はコチラ→フケの原因菌の増殖をブロック!頭皮環境も整える薬用シャンプー
最後に
シャンプーの仕方で最も大切なのは「すすぎ」です。
シャンプーの洗浄力が強ければ強い程すすぎは十分すぎるほど行いましょう。
シャンプーが悪いかもと湯シャンを選択するのもあまりおススメではありません。
湯シャンは髪の毛の大きなゴミは流せても、頭皮の余分な皮脂や毛穴に詰まった汚れは流せない事が多いので、頭皮のニオイが気になる事もしばしば。
やはり、シャンプーは使用して頭皮の汚れは毎日しっかり洗い流しましょう。
脂漏性皮膚炎には早期の対応と継続した対応が必要です。