脂漏性皮膚炎の治療薬として処方されるニゾラールってなあに?
頭にガマンできないかゆみを及ぼす皮膚の病気は、何かしらの原因によって急に襲ってきます。
今まで何ともなかった頭皮にこんな症状は有りませんか?
赤い湿疹の様なものが現れた
赤い湿疹にフケがびっしり見える
髪の毛がギトギトする様になった
大きなフケの塊が髪の毛にくっついていた
頭皮を指で触ると指がベトベトする
このような症状が現れたら、それは脂漏性皮膚炎と言う皮膚の病気かもしれません。
この脂漏性皮膚炎と言う皮膚の病気が疑われた時は、皮膚科の有る総合病院や、お近くの皮膚科専門クリニックを受診しましょう。
皮膚科専門のドクターであれば、正確な診断と治療方法を示してくれます。
ご自分の皮膚の症状が分からない状態での自己判断は、症状の緩和を遅くしてしまうだけではなく、症状の悪化にもつながりかねません。
しかし、どうしても病院に行けない!と言う方も中にはいると思いますので、そういった方にも役に立つ情報をご紹介できればと思います。
もし、脂漏性皮膚炎と診断されたとすると、必ずと言って良い程処方されるお薬があります。
それが、ニゾラールという塗り薬やローションといった外用薬剤です。
このニゾラールは、病院を受診して医師の診察を受け、処方箋を書いてもらわないと手に入れる事のできないお薬です。
今回は、ニゾラールと言うお薬がどのようなものか、病院を受診しないと絶対に手に入れる事は出来ないのかをご紹介します。
脂漏性皮膚炎に処方されるニゾラールはどんな病気に効く薬なの?
ニゾラールと言うお薬の成分は、『ケトコナゾール』という抗真菌薬(こうしんきんやく)の一種です。
真菌というのはカビの仲間で、菌糸という根をはったり胞子を作ったりするキノコの様なものです。
抗真菌薬は、そういった菌の増殖を抑えるお薬です。
真菌という菌は、健康な人でも皮膚や粘膜にくっついていますが、免疫力が正常だと真菌は増殖できません。
この免疫力が落ちてしまうと、真菌は増殖し何らかの症状を起こします。
この真菌がもたらす皮膚の病気を皮膚真菌症と言い、以下の治療にニゾラールは処方されます。
- 足部白癬:水虫
- 大部白癬:ぜにたむし
- 股部白癬:インキン
- 頭部白癬:しらくも
- 皮膚カンジダ症
- カンジダ性指間糜爛症(しかんびらんしょう)
- カンジダ性間擦疹(さんさつしん)
- 癜風(でんぷう)
- 脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
この様な皮膚の病気にニゾラールは処方され、その効果も期待できる医薬品であると言われています。
ニゾラールの効能効果と期待できる症状を詳しく解析
ニゾラールは『イミダゾール系抗真菌薬』と呼ばれ、有効成分であるケトコナゾールには、真菌を抑える効果があります。
水虫やインキンの原因となる『白癬菌』や、皮膚カンジダ症の『カンジダ菌』に有効である事は認められており、さらに脂漏性皮膚炎や癜風の原因と言われている『マラセチア菌』にも有効性が認められています。
これは、ニゾラールの臨床成績を見ても、その効果を期待できるのが分かります。
白癬、皮膚カンジダ症、癜風:ニゾラールクリーム
疾患名 | 菌陰性化率 | 有効率 |
---|---|---|
足部白癬 | 76.9% | 71.4% |
体部白癬 | 80.9% | 80.9% |
股部白癬 | 97.3% | 94.6% |
カンジダ性間擦症 | 93.8% | 93.8% |
カンジダ性指間びらん症 | 91.7% | 91.7% |
乳児寄生菌性紅斑 | 100% | 100% |
癜風 | 100% | 97.1% |
脂漏性皮膚炎
剤形 | 菌陰性化率 | 改善率 |
---|---|---|
クリーム | 71.4% | 79.1% |
ローション | --- | 73.8% |
ニゾラールの臨床成績をみると、皮膚真菌症への有効率や改善率は非常に高く、脂漏性皮膚炎の改善率も70%を超える高いものとなっています。
脂漏性皮膚炎は、若干ローションの方が改善率が高いのですが、髪の毛が生えてる頭皮などは、クリームよりローションの方が塗りやすいからと言う事が考えれられますね。
白癬(水虫、ぜにたむし、インキン、しらくも)
白癬菌は、湿気の多い環境が続くと繁殖する真菌の一種です。
水虫が特に多く、通気性の悪い靴の中で繁殖する事が多く、白癬菌に感染すると水虫になります。
男性はビジネスシューズ、女性はブーツなどは特に注意が必要です。
白癬菌は、足に感染すると水虫、体はぜにたむし、股間はインキン、頭部はしらくもと名称が変わるのが特徴ですね。
白癬菌になると、皮膚がポロポロはがれたり、ひどいかゆみを感じたり、水ぶくれや発疹などが起きます。
家族の中で誰か感染すると、人はもちろんペットにも感染するので、タオルやマット、スリッパなどは共有せず感染を広げない様に注意しましょう。
カンジダ症
カンジダ菌はカビの一種で誰でも体の色々な部分に住み着いている菌です。
普通の生活では全く害のない菌なのですが、疲労やストレスなどで免疫力が低下すると増殖し、炎症などを引き起こす原因菌となります。
水仕事をする方に多く見られるのは『カンジダ性指間びらん症』といわれるカンジダ症で、指の間が擦れることによって赤くただれてしまいます。
赤ちゃんの太ももや、脇や股間など汗が出やすく擦れやすい場所に発症する『カンジダ性間擦疹』と呼ばれるものもあります。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌が原因と言われています。
マラセチア菌は、皮脂が多く分泌される部位で、頭部、顔、胸、背中などで皮脂の過剰分泌によって炎症を引き起こします。
脂漏性皮膚炎の症状は、赤み、フケ、かゆみなどがあり、さわると皮脂の脂でベタつく事が多くあります。
一度発生すると、慢性化する事がほとんどで、自然に治る事が少し難しいため、ニゾラールなどの治療が必要になります。
通常ニゾラールは1日1回が適量なのですが、脂漏性皮膚炎に関しては、ニゾラールは1日2回の使用が良いとされています。
癜風
癜風菌はカンジタ菌と同じく、誰でも皮膚に持っている真菌の一種で、皮脂の過剰分泌によって増殖した際に皮膚にシミの様なものが広がります。
尚、癜風菌も脂漏性皮膚炎も医療保険の適応が認められています。
脂漏性皮膚炎に効果のあるニゾラールは市販薬として購入できる?
ニゾラールは医療用医薬品と呼ばれるお薬なので、病院を受診して、医師から処方箋を書いてもらって初めて購入できるお薬です。
なので、成分でもあるケトコナゾールを含む市販薬は購入する事は出来ません。
しかし、ニゾラールと同じ成分のモノは市販されていませんが、イミダゾール系抗真菌薬は市販薬として販売されています。
市販薬として販売されている抗真菌薬は、ニゾラールに比べるとその効果は少し物足りないかもしれません。
しかし、病院を受診せず脂漏性皮膚炎を改善する方法と言えば、抗真菌薬を試すしかありませんね。
もし、市販薬での抗真菌薬で改善効果が見られた場合は、少しチャレンジではありますが、海外製を輸入してみても良いかもしれません。
輸入品のニゾラールであれば、成分にケトコナゾールを含む為、改善効果は高いと考えられます。
ただし、輸入品は日本国内で認可された医薬品の様に、品質や安全性の保障は全くありません。
輸入して使ってみたは良いけど、おかしな副作用が出ても何の保証も有りませんのでご注意を。
個人輸入で色々調べてみましたが『オオサカ堂』さんが価格も安くて、レビューも多く安心です。
商品イメージ | 商品名 | 個数 | 価格 |
---|---|---|---|
ニゾラルクリーム(NizoralCream)2%【30g】 | 1本 | 1,796円 | |
2本 | 3,026円 | ||
ファンギノックスソリューション(FunginoxSolution)2%【25mL】 | 1本 | 2,046円 | |
2+1本 | 4,093円 | ||
ニゾラール/ニゾラルシャンプー(NizoralShampoo)2%【100mL】 | 1本 | 1,219円 | |
2本 | 2,362円 | ||
4本 | 4,561円 |
海外で販売されているニゾラール製品は、有効成分でもあるケトコナゾールの成分量は同じですので、基本的には同じ効果を期待する事が出来ます。
今回ご紹介している『オオサカ堂』さんの個人輸入サイトは、1本でも購入は可能ですが、複数本購入すると1本単価が安くなります。
輸入品ですので、注文してから届くまでの納品日数が長く設定されているので、まとめ買いしておいた方が良いかもしれません。
最後に
脂漏性皮膚炎にはニゾラールというケトコナゾールを成分にもつお薬に効果が期待できます。
しかし、ニゾラールは医療用医薬品ですので、病院で医師の診断を受けなければ手に入れる事は出来ません。
もし、病院を受診する時間が無いのであれば、イミダゾール系抗真菌薬の市販薬であれば色々種類があり、購入も可能なので試してみても良いかもしれません。
市販の抗真菌薬で効果が見られるなら、輸入品のニゾラール製品を使用しても効果は期待できるかもしれません。
輸入品には日本の保証は利かないので、自己責任にはなってしまいますが、試してみる価値はあると思います。
輸入品を購入する際は、まとめ買いが単価も安くくなってお買い得ですね。