頭皮の脂漏性皮膚炎はどんな症状かおさらいとできること

頭がかゆい、フケが多い、頭皮がベタベタ、髪の毛がギトギト。

こんな症状が目に見えるようになってきたら、オイリーな頭皮だからと軽く見ないで鏡で頭皮の状態を確認してみて下さい。

もしかしたら単純なオイリー肌でかたずけられない症状かもしれません。

頭皮を良く見てこんな感じになっていませんか。

頭皮に赤みが広がっている。
赤くなった部分の皮がはがれている。
赤くなった部分を触るとザラザラする。
ザラザラする部分はうろこみたいになっている。

オイリーな肌にこの様な状態が見られると、頭皮の脂漏性皮膚炎という病気かもしれません。

脂漏性皮膚炎は皮脂の分泌が多い部分に現れるため、頭皮の様に皮脂を多く分泌する部分や、顔のTゾーンと呼ばれる部分に発症する事が多く見られます。

もし、脂漏性皮膚炎が疑われるときは、迷わず病院を受診しましょう。

総合病院だと皮膚科を受診してください。

できれば近所の皮膚科専門クリニックを受診した方が、気になった時にすぐ受診できるので便利です。

総合病院ですと、患者さんも多いので担当医師は患者1人1人に時間をあまりさけません。

脂漏性皮膚炎は1回病院を受診しただけで完治するような病気ではないので、気軽に受診できる病院にしておくことをおススメします。

なぜ、脂漏性皮膚炎を疑う症状が見られたら病院を受診するべきなのか。

それは、本当に脂漏性皮膚炎であった場合、症状の悪化を防ぐ事と正しい治療方法を専門の医師に指導してもらう事。

そして病院を受診して診断書を書いてもらわないと手に入れる事の出来ない医療用医薬品を処方してもらうためです。

もし、脂漏性皮膚炎では無かった場合でも、オイリーな肌によって起きている赤みを抑える為の方法を皮膚科専門の医師に相談できるのは非常に心強いですね。

まずは、正しい診断と正しい治療法の確定、それからセルフケアです。

脂漏性皮膚炎は慢性化してしまう病気ですので、悪化する前に行動を起こしましょう。

さて、もう少し脂漏性皮膚炎のおさらいをしてから、脂漏性皮膚炎に対抗するための市販薬をご紹介します。

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いつからか頭皮に赤みが広がった？もしかしたら脂漏性皮膚炎かも

脂漏性皮膚炎とは湿疹のひとつで、ガサガサした肌になる肌荒れや、ポツポツ赤みがでるニキビに間違えられることが多くあります。

そこで肌荒れやニキビ対策を施し、一安心される方も多くいるようですが、なかなか改善されず悩んでいる事がほとんどです。

そんな時はまず脂漏性皮膚炎を疑う所から始めてみましょう。

脂漏性皮膚炎が発生しやすい場所は、皮脂を多く分泌する部分です。

皮脂を多く分泌するのは、皮脂腺が多く皮脂分泌が活発な顔・頭皮・耳の後ろ・脇・股です。

特にTゾーンや鼻の周りの顔と、髪の毛の生え際や耳の後ろの頭皮に多く見られます。

脂漏性皮膚炎は新生児から生後3ヶ月までにも見られますが、特に思春期以降の成人に発症する事が多く見られ、症状を放置して悪化し慢性化する事が多いです。

脂漏性皮膚炎はマラセチア菌が原因

脂漏性皮膚炎はマラセチア真菌というカビの一種が関係してると言われいます。

マラセチア菌は、誰でも持っている常在菌と言われるもので、不潔だからと言って繁殖したりするものではありません。

マラセチア菌は普段悪さをする菌ではなく、皮脂をエサにして生息している菌です。

ただし、皮脂の分泌が何らかの理由で活発になり過ぎてオイリーな状態になった時、マラセチア菌も皮脂を食べすぎ繁殖してしまいます。

繁殖したマラセチア菌は皮脂を食べ中世脂肪の分解に遊離脂肪酸を排出します。

遊離脂肪酸はかぶれを引き起こしやすく、お肌に対しての刺激が強すぎる事で脂漏性皮膚炎を発症しやすくなっていると言われています。

なので、皮脂分が多い部分にマラセチア菌が繁殖して、分解途中に遊離脂肪酸を排出し脂漏性皮膚炎を発症してしまうという流れになっているようです。

脂漏性皮膚炎の症状と注意すべき行為

脂漏性皮膚炎の症状は、赤くなる、荒れた皮膚、皮膚のはがれ、たまにかゆみを感じる場合もあります。

特に頭皮に脂漏性皮膚炎を発症すると、皮膚のはがれをフケと勘違いして放置してしまう方が多いのですが、これが症状を悪化させてしまう大きな要因でもあります。

かゆみがある場合もある事から、掻きむしってしまい患部に傷を付け炎症を起こしさらに肌荒れを起こすと言った悪いサイクルとなり、キズの治りを遅くしてしまう事もありますので無意識に掻きむしってしまわない様に注意が必要です。

脂漏性皮膚炎になってしまう原因

脂漏性皮膚炎の原因となっているのはマラセチア真菌ですが、マラセチア真菌そのものは誰でももっているもので、通常は何も悪さをしない菌なのですが、皮脂をエサとして繁殖しているので、皮脂が増えるとマラセチア真菌も増え、それが脂漏性皮膚炎の原因になっています。

皮脂の分泌が多いのは男性ですので、脂漏性皮膚炎を発症するのはやはり男性が多い様です。しかし、女性もホルモンバランスの乱れによって皮脂分泌が過剰になると脂漏性皮膚炎を発症すると言われています。

脂漏性皮膚炎は皮脂の過剰な分泌が引き金となっていますが、乾燥もその原因の一つになる可能性があります。

脂漏性皮膚炎は皮脂が過剰に分泌されるため、頭皮がベタベタしますのでそれを洗い流そうと洗浄力の強いシャンプーで何回も洗うと、頭皮から最低限必要な皮脂まで洗い流されてしまい肌のバリア機能を失ってしまいます。

バリア機能を失った肌は、あらゆる外的要因からの攻撃を受けるため、危険を感じた頭皮はさらに多くの皮脂を分泌し頭皮を守ろうとします。

これによってさらに皮脂の量が増え、それに合わせてマラセチア真菌も増えてしまい、症状はさらに悪化すると言われています。

ストレスによる免疫力の低下も脂漏性皮膚炎の原因になると言われています。

免疫力が低下すると外的要因から体を守ろうと皮脂を多く分泌する仕組みが体の中にはあります。

肉体的ストレスも精神的ストレスどちらも脂漏性皮膚炎の原因になってしまいますので、まずはストレスを溜めない事を心がけ、少しでもストレス発散できるものを探し実践してみて下さい。

発散しきれないストレスを感じている様なら、そもそもストレスをもたらす元凶を排除する事も考えた方が良いでしょう。

もう一つ原因として考えられているのが、生活習慣の乱れです。

生活習慣の中で脂漏性皮膚炎に関係していると考えられているのが、睡眠時間と食生活です。

食生活では脂肪の多い食事は出来る限り避け、ビタミンB2とビタミンB6を多く摂取する様に心がける必要があります。

ビタミンB2もビタミンB6もお肌を健康に保つためにはとても重要な栄養素です。

この栄養素を含む食品（レバー、シジミ、ホウレンソウ、キャベツ、トマト）を毎日の食事に少しずつ取り入れましょう。

もう一つの原因でもある睡眠時間ですが、簡単に言うと夜更かしは肌の新陳代謝に良くありません。

お肌の生まれ変わりでもある新陳代謝は、0時から4時位に行われると言われていますが、その前に睡眠開始2時間後からと言われていますので、夜更かしをすると睡眠開始の時間が遅れる事になり、新陳代謝の時間になっても2時間を経過していないと言う事になりかねませんので、夜の10時には眠る準備をし0時が到来する頃には深い眠りについているのが望ましいでしょう。