頭がかゆいのは乾燥のせい?カサカサ頭皮の原因はストレスかも
なぜか急に頭がかゆくなってきた。
知らず知らずの内にボリボリ頭をかいてしまう。
頭のかゆみはかかない様にガマンしようとしても、無意識にかいてしまうほどガマンができないものです。
そのかゆみを何とかしようと、しっかり頭を洗ったりしているかもしれませんが、その方法は間違ってるかもしれません。
なぜ頭がかゆくなるのかというしっかりとした原因と、その原因に対する正確な対処法が頭のかゆみを抑える最短で最速の方法です。
しかし、その原因がなかなか分かりにくいのも確かです。
今回は、頭のかゆみの原因を色んな角度から探してみようと思います。
頭のかゆみは乾燥?ストレス?湿疹?その原因と対処方法とは
最近、気付くと頭をボリボリかいている事がありませんか?
頭のかゆみはかゆいからといって掻きむしってしまうと、頭皮が炎症を起こしてしまい、さらにかゆみがひどくなることが多くあります。
頭皮のかゆみには様々な原因があると言われていますが、頭皮の状態が悪くなっているのがそもそもの原因です。
頭皮の状態を悪くしているのが、季節や体質による乾燥、生活習慣の乱れによる病気、精神的なストレス等です。
これらは、自然に治癒していつの間にか治った方や、市販のお薬でかゆみが治まる場合もあります。
頭のかゆみが治まったからといって、放置してしまうと、頭皮の状態が悪化して毛母細胞や毛根にダメージを受け、白髪や抜け毛の原因になるかもしれません。
頭のかゆみが気になりだしたら、すばやく原因を見つけ、しっかりとした対策が必要ですね。
フケやかゆみの原因が乾燥の場合
頭皮のかゆみが気になり始めたら、フケが発生する事を覚悟しておく必要があります。
今はかゆみだけで、フケは全く悩んでいないという方も、頭皮には何らかの環境の悪化が見られる可能性があります。
頭皮のフケが発生する可能性が高い頭皮の悪化サインに、いち早く気付くことで、有効な対策をする事が可能になります。
頭皮のフケが発生する原因として多く考えられるのは、かゆみを発生させるほどの乾燥状態に頭皮が陥ったと言う事です。
頭皮が乾燥状態になるのは『季節による乾燥』や『体質による乾燥』、『頭皮環境悪化による乾燥』などが原因として考えられます。
この中でも、日々の生活に密着しているのが、頭皮環境悪化です。
この頭皮環境の悪化を引き起こしてしている原因が、間違ったシャンプーである事が多くあります。
頭皮を外的要因から守っているのは『皮脂』と呼ばれる頭皮の油です。
その皮脂が、頭皮のバリアをする事で、外からの刺激物(外的要因)をはねのけ、さらには体の内側(内的要因)からの水分を逃がさない様にしています。
この大切な皮脂を、1日何回もシャンプーをしたり、洗浄力が強いシャンプーを使う事によって、すべて洗い流してしまい頭皮のバリア機能を失ってしまいます。
バリア機能を失った頭皮は、外的要因や内的要因から守ることが出来ず、乾燥につながってしまいます。
また、シャンプーの際にゴシゴシ爪を立てて洗ってしまい、頭皮に傷を付けてしまい炎症を起こしたり、皮脂の不足を補おうと過剰分泌された皮脂と真菌の増殖が頭皮の環境悪化を引き起こします。
もし、毎日のシャンプーで心当たりがあるのでしたら、早めに改善すれば頭皮のかゆみをおさえ、さらにはフケの発生も防ぐことができるかもしれません。
フケやかゆみの原因がストレスの場合
頭皮のかゆみにストレスが非常に大きくかかわっている事をご存知でしょうか。
ストレスと言っても大きく2つに分けて考える必要があります。
まず1つ目は『身体的なストレス』です。
身体的なストレスと言えば、空気の乾燥、シャンプーが合わない、帽子の生地が合わないなどが考えられます。
身体的なストレスは、外的要因と呼ばれ、これらを引き起こしているかゆみは一時的なものが多く、その原因を取り除けば改善する事が多くあります。
2つ目は『精神的なストレス』です。
精神的なストレスと言えば、対人関係でのイライラ、仕事や勉強での重圧、家事や子育てによる負担などが考えられます。
この様に、精神的なストレスによる頭皮のかゆみは、様々な要因が非常に複雑に絡み合っている事が多いため、原因の特定が難しく、その原因を取り除くことが出来ずに、頭皮のかゆみを改善する事が出来ない場合が多いのです。
ストレスが頭皮のかゆみを引き起こすメカニズムは現在の医学でハッキリと解明されてはいませんが、自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れで、かゆみの原因と言われるヒスタミンを過剰分泌している事ではないかと言われています。
フケやかゆみの原因が湿疹の場合
頭皮のかゆみを引き起こす原因に『頭皮湿疹』があります。
湿疹の症状は、頭皮が赤色や黄色、または白く見えたりします。
頭皮湿疹は、色々な原因で起こりますので、その代表的な原因をご紹介します。
◆脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
皮脂の過剰分泌によって、頭皮にカビの一種である真菌が繁殖することで起きるアレルギー症状です。
頭皮には、誰でも持っている常在菌の中のマラセチア菌が、皮脂を好みエサとし生息しています。
皮脂が過剰分泌されると、マラセチア菌は皮脂の量に応じて異常繁殖をします。
そのマラセチア菌の異常繁殖によって、マラセチア菌が食べた皮脂の分解時に出す脂肪酸が原因となって、頭皮湿疹を引き起こしてしまいます。
まずは、お近くの皮膚科の有る病院を受診する必要があります。
頭皮のかゆみ位で病院はいけないと考える方が多いのですが、ご自分の症状をはっきりさせる事が出来る点と、医療用医薬品が処方されるので、かゆみの症状を和らげるには非常に有効です。
一度病院を受診しておけば、自分での対処方法も間違う事が少なくなりますので、それからでも遅くはありません。
◆皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)
先程の脂漏性皮膚炎とは逆に、頭皮の皮脂が不足している事で起きる症状です。
サラサラしたフケが、パラパラ落ちてくる様なら皮脂欠乏性湿疹の可能性は考える必要があります。
空気が乾燥する寒い季節はもちろんですが、1日のシャンプー回数が多すぎても頭皮の乾燥を招きます。
まずは、シャンプーの回数を1日1回までに抑え、洗浄力のマイルドなシャンプーに変えてみるなど、皮脂の流し過ぎを防ぐ対策が必要です。
◆アトピー性皮膚炎(あとぴーせいひふえん)
アレルギー性の病気が原因でおこる皮膚炎です。
アトピー性皮膚炎の原因についてはまだ解明されていない事もありますが、皮膚のバリア機能が低下した乾燥状態に、外的要因のダニやほこり、環境的要因のストレスなどが重なって起こると考えられています。
アトピーが発生しやすいのは肘やひざの裏だけではなく、頭皮にも湿疹ができる事があります。
アトピー性皮膚炎は、早期に正しく判断し治療を行う事がとても重要です。
以下の症状が見られる場合は、自己判断はせずに、皮膚科の医師の判断に任せましょう。
- かゆみが強い湿疹が長く続いている
- いつも皮膚がカサカサしている
- 良くなったり悪くなったりと再発を繰り返す
- 耳や顔、首、わきの下、ひじ、ひざ、ももの付け根などに湿疹がみられる
- 家族がアレルギー性の病気を持っている
症状が軽く、原因が分かっている場合などは、セルフケアも可能ですが、必ず専門医の指示をしっかり聞いてから行う事が大切です。
◆接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん)
体質や肌に合わないものが触れる事で起こるアレルギー反応です。
頭皮に起こるアレルギー反応は、シャンプーやリンスはもちろんですが、整髪料やヘアケア製品などもその原因の場合が多いです。
どれがアレルギー反応を示しているのかを判断するのはかなり難しいですが、何かを変えたタイミングで異常を感じたらその製品をメモしておきましょう。
まずは、病院でアレルギー検査をしてみる事が改善をする第一歩だと思います。
ヘアケア製品を変えたタイミングが分かれば、それをメモした内容を医師に相談、検査してもらうと原因も判明しやすいです。
ストレス解消のために生活習慣の見直しで頭皮環境改善へ
ストレスは無意識のうちにたまってしまいます。
フケや湿疹などが頭皮にできているなら、その症状をおさえる対処もできるかもしれません。
しかし、ストレスによる頭皮のかゆみは、原因を探ることが大変難しいのが現実です。
その様な目に見える症状ではない、ストレス性のかゆみはを抑えるには、ストレス解消が最も必要な対策です。
そのために、頭皮のかゆみを起こすストレスを防ぐ為に、生活習慣の乱れを見直し、ストレスの溜まりにくい生活を送ることが重要です。
健康的な生活を送り、ストレスを防ぐことができれば、頭皮のかゆみも予防する事ができるはずです。
■ストレス解消
ストレスは、頭皮だけではなく、体調をも悪くしてしまう原因となる事があります。
しかし、近年はストレス社会と言われるほど、ストレスと身近になっており、完全なストレスフリーな状態を作る事はほぼ不可能と言われています。
社会と行っても、仕事だけではありません、学校や家庭の中でもストレスは発生しますので、こまめにストレス解消する事が非常に大切です。
ストレス解消には、自分の時間を持つことが大切です。好きな趣味があればそれに没頭する時間、のんびりする事が好きであれば1人になる時間等がストレス解消に効果的と言われています。
仕事や勉強、家事育児で忙しいと、なかなか自分の時間を持つことが出来ません。
自分の時間が持てない事と、ストレスは非常に密接な関係です。気付いた時には、ストレスによる頭皮異常が起きていたと、ならないためにも日頃から無理してでも自分の時間を持つ様にしましょう。
■生活習慣の見直し
ストレスは体に不調をきたすことが多くあります。
それは、ストレスによる筋肉のこわばりが血行を悪くし、体のスミズミに必要な栄養や酸素が少なくなってしまうからとも言われています。
体の筋肉をほぐし、栄養をスミズミまで送る様に、血行を良くするためには『運動』と『食事』と『睡眠』が最も重要なポイントです。
食事は1日3回、野菜や果物、タンパク質などをバランス良く、決まった時間に摂ることが大切です。
運動は無理をしない程度、軽いウォーキングやジョギングで、少しの疲れを感じる程度に抑える事が大切です。
睡眠は、成長ホルモン分泌が活発になると言われる、眠りについてからの約3時間に深い眠りにつくことが大切です。
深い眠りにつくためには、運動による程よい疲れ、深部体温の低下などが必要になりますので、遅くても0時には就寝しましょう。
■頭皮マッサージ
頭皮マッサージは、ヘッドスパの様な場所で、プロによる施術を受ける事が効果的です。
しかし、毎回高いお金を払ってお店に通うのは少々難しいので、まずは自分で頭皮マッサージをしてみませんか。
特にお風呂の中で頭皮を洗う時に、ついでに頭皮をマッサージするとそんなに手間に感じません。
シャンプーをしながら、シャンプーをすすぎながらでも構いませんが、手の指の腹を使って、爪で引っかけない様にやさしくマッサージしましょう。
頭皮マッサージは、側頭部から後頭部、最後に頭頂部という流れが頭皮の血行を促進します。
頭皮マッサージは血行促進だけでなく、リラックス効果も得られるので、頭皮の環境改善とストレス解消に非常に役に立ちます。
最後にまとめ
頭皮のかゆみは、いずれフケの症状も潜んでいる重要な頭皮からのサインです。
自宅でできるかゆみ対策は、簡単で即実行可能なものが多いので、まずはやってみる事が大切です。
かゆみがひどく、炎症もあるようでしたら、ついつい掻いてしまう事があると思いますが、炎症に傷を付けてしまうと、さらにかゆみが増加してしまう可能性があります。
そんな時は、ガマンせず皮膚科を受診してください。
皮膚科の受診によって、かゆみの解消も、その原因も判明する事が多いので、適切な治療やセルフケアが可能になるはずです。
また、ストレスを解消する事で頭皮のかゆみを起こしている、自律神経の乱れを改善できる可能性もあります。
ストレスが溜まっているかもと感じたら、早くストレス解消法で対策しましょう。
頭皮のかゆみサインを見落とさない様に、小まめに頭皮の状態を確認してください。